好きな本に囲まれて、好きな本を読む。そんな不届きな動機で古本屋になろうと思った俺です。
そんな不純な動機だから仕事が進まない。こんなのでいいんですかね?
いいわけないんですが。
わかっちゃいるけどやめられないので、また本を読んでいる今日この頃。

古書店アゼリアの死体 (光文社文庫)

古書店アゼリアの死体 (光文社文庫)

古書店アゼリアの死体 (カッパ・ノベルス)

古書店アゼリアの死体 (カッパ・ノベルス)

いましたよ。僕と同じ人が。本が読みたくて古本屋になった人。
...小説の登場人物はだめですか。スミマセン。

神奈川県の南、葉崎市に逃げてきた元編集者。不幸の連続の果てに水死体に出会ってしまう。
この水死体には地元の名家の財産をめぐる陰謀がうずまいていた...

舞台となる葉崎市は葉山と三崎をイメージしたのでしょう。今住んでいるウチから山だいたい二つ向こうが葉山で、三崎は好きな町なので行ったことがないのに行ったことがあるような親しみを感じました。
古書アゼリアはロマンス専門古書店。地元の資産家・前田紅子が自分のためにやっている古書店ですが、ロマンスを読むために古本屋を始めたところは僕と一緒ですね。店の金で自分が読みたい本を買う。なんてすてきなロマンスでしょう。何か違う気もしますし、持ち金は圧倒的に負けてますが。

チェーン店店員時代はハーレークインとかよく売れた覚えはあったのですが、今回「古書アゼリア」を読んでいてふと気がついたのが「ロマンス専門の古書店はあるのか?」
売り場の一角にハーレークインを置いていたりするお店はよくありますが、まるごとロマンス専門というお店はどうも記憶にございません。
ネットで調べるとオンライン専門は結構あるようですが、実店舗となるとなかなかないようですね。
ご存知の方はお教えくださいませ。


こうやって本を読んでる場合じゃないのはわかってるんですけどねえ。