積毒

「パンプルムース氏のとっておきの話」マイケル・ボンド
「ミステリマガジン」2004年5月号 特集:コージー・ミステリへの招待より


フランス屈指の料理店評価本<ル・ギード>秘密調査員にして元警察官のパンプルムース氏が宴会で披露した、いや暴露した、とある名店が発行間際に削除された理由とは...


マイケル・ボンド Sir Michael Bond
1926年ー
児童書の名作「くまのパディントン」の作者。
それゆえ大人向けの名作「パンプルムース氏」シリーズを読むと児童書の作者とは思えない「おとなのじどうしょ」な展開に引くかもしれない。
1997年、おそらくパンプルムース氏シリーズではなく「くまのパディントン」を書いたことにより、大英帝国勲章受章者。


この号は面白い号でして、冒頭で若竹七海先生が「コージー・ミステリ」について非常に熱くかたっていらっしゃるので、それだけでも読む価値有ります。
余談ですが、ウチの屋号は若竹先生の「古書アゼリアの秘密」にインス....ケフンケフン...


それはおいといて、パンプルムース氏の短編がさりげなく入れられたこの号。面白いと思いますよ。
マーシャ・タリー「料理人が多すぎる」が納められてたり。
今日時点店頭在庫あり。400円。買ってね。と、さりげなく宣伝してみます。


パンプルムース氏シリーズに限らず、どうして英国人て黒い笑いがすきなんですかねえ?
映像だと「モンティ・パイソン」とか「宇宙船レッド・ドワーフ」とか、名作にしちゃうし。
個人的に英国人一番の"黒い笑い"はオースチン・ミニを基本構造変えずに40年も作っていたことな気もしますが。
パンプルムース氏は好きだけど、淑女ご夫人が読むと定義される?コージー・ミステリにいれていいんですかねえ?
そんな個人的所感はとにかく、この「とっておきの話」は面白いですよ。一読おすすめ。


...余談ですが、この記事を書いている僕の車はもうすぐ11万キロの97式ローバー・ミニ・メイフィアです。
これより大きい車は運転できないのです。