縁。

市で買ってきた本を店に積んでいたら、いつのまにやら本が山積み。
値段をつける前にそのへんに山積みになっています。
最初のなんも無い店の中がウソのようです。
今月中には棚を増やして納めきりたいところです。


うちにいらっしゃったお客さんがそのなかから値段をつけてない本を連れてきます。
値段はネットみたり、だいたいの値段でつけてますがあとで考えるとだいぶ安めだったり、商売人としては失格です(笑


とはいえ、ウチにきた本がすぐに連れてっていただけるのも、見つけていただいたお客さんと本に縁があってのことでしょう。
せっかく見つけてもらった本とお客さんをかなしませちゃいけねえ!
そう思ってつい値切っちゃうのですよね。いや、お客さんじゃなくて私が。


古本探していると縁を感じる時があるのですよ。見つかる時は簡単に見つかったり、たまたま手にした本が面白くてその人に夢中になったり。
反対に見つからない時はみつからない。まさに縁があったりなかったり。


古本との出会いは一期一会、ここであったが百年目、江戸の敵を長崎で、探すのをやめた時見つかることも良くある話で、などと縁に関わることばは数多くありますしね。


連れていっていただいた本が良い出会いでありますように。

積毒

「宝塚少女歌劇月組出演脚本集」昭和9年1月


ジャケ買い、もといジャケ入札してきた宝塚少女歌劇団脚本集数冊。
昭和9年1月、日比谷に出来た東京宝塚劇場の記念すべき第1回公演。
それまで東京での公演は新橋演舞場などで公演されていたのですが自分たちの常設劇場ができたことで本格的に東京への進出が開始された、といってもいいのでしょうか。
とはいえ、宝塚だけでなく演芸そのたと共用故に年6ヶ月から7ヶ月ぐらいの公演しかできなかったようで。
この東京宝塚劇場は1997年12月に解体され、今は新劇場になって事実上の宝塚専用となりました。
旧劇場は最終公演「ザッツ・レビュー」に行った、というか当時のツレに連れられていったことがありまして、この完成時の号を見た時はちょっと思いで深いものが有ります。


まあそれはさておき冒頭で小林一三が演劇について寄稿しているのですが、演劇に対する情熱と宝塚少女歌劇団への自信が感じられます。
手元にある昭和7年10月公演の脚本集には松竹少女歌劇についても触れているのですが、非常に辛辣です。
というか演劇の冒頭にもってくる文としてはどうなんだろうとおもうのですが、これも彼のひととなりというべきか。


本のデザインがかわいいし、コレクションにいいとおもいますよ。

こまった。

売上がやばいのは今更言わないけど、いや気にせなあかんのですが、今日の市でだいぶ、いやかなり落としてしまった。


今日は一新会の大市。11月の即売会に出す本が全然ないのでここを先途と入れまくったのですが、そしたらもう大変なことに。
ミステリも入れてはいたのですが、即売会向けと店用に文学をすこし増やそうと思って入れてみたらもう落ち過ぎ。
ミステリがらみだと宝石・幻影城他17本口ぐらいしか買えなかったようですが、文芸が文壇アンデパンダン14本口とか句集5本口とか茂吉3本口とか。
あとは紙ものがちょっとだけだけど、2冊ばかり売値でかっちゃったり...表紙に引かれちまったのだよ...
置き場所もあんまりないし、そもそもどうやってもって帰ろうか。


それ以上に正直、支払いを考えたくない....