積毒

「宝塚少女歌劇月組出演脚本集」昭和9年1月


ジャケ買い、もといジャケ入札してきた宝塚少女歌劇団脚本集数冊。
昭和9年1月、日比谷に出来た東京宝塚劇場の記念すべき第1回公演。
それまで東京での公演は新橋演舞場などで公演されていたのですが自分たちの常設劇場ができたことで本格的に東京への進出が開始された、といってもいいのでしょうか。
とはいえ、宝塚だけでなく演芸そのたと共用故に年6ヶ月から7ヶ月ぐらいの公演しかできなかったようで。
この東京宝塚劇場は1997年12月に解体され、今は新劇場になって事実上の宝塚専用となりました。
旧劇場は最終公演「ザッツ・レビュー」に行った、というか当時のツレに連れられていったことがありまして、この完成時の号を見た時はちょっと思いで深いものが有ります。


まあそれはさておき冒頭で小林一三が演劇について寄稿しているのですが、演劇に対する情熱と宝塚少女歌劇団への自信が感じられます。
手元にある昭和7年10月公演の脚本集には松竹少女歌劇についても触れているのですが、非常に辛辣です。
というか演劇の冒頭にもってくる文としてはどうなんだろうとおもうのですが、これも彼のひととなりというべきか。


本のデザインがかわいいし、コレクションにいいとおもいますよ。