積毒

木々高太郎「人生の阿呆」角川書店 現代国民文学全集第8巻
ほかに江戸川乱歩「孤島の鬼」、横溝正史八つ墓村」を収録したお得な本。


木々高太郎
明治40-昭和40
大脳生理学者。小説家。医学博士。本名林髞(はやし・たかし)
昭和9年、「網膜脈視症」を「新青年」11月号に発表して作家デビュー。
昭和11年1月号より「人生の阿呆」を連載。昭和12年、同作品で第4回直木賞受賞。
甲賀三郎と探偵小説芸術論と非芸術論で論争。
「頭のよくなる本」(光文社カッパノベルズ S35)で小麦のビタミンB1が頭をよくすることを説き、これから「頭脳パン」が生まれる。
現在は伊藤製パンがつくっている。<参考>頭脳パン講座
http://www.ito-pan.co.jp/product/zunou/zunoupankouza.htm


・荒筋
「比良カシウ」を仁丹にならぶヒット商品にした資産家の家で起きた妊娠騒動。
長男をヨーロッパへでかけた日に事件は起きた...


暗号、科学捜査、医学知識、ロマンスetc...
探偵小説芸術論を繰り広げていた時の作品、として読むのも面白いです。
でもこの暗号は解けた人いるんですかねえ?
解けなかったのは私だけだったり...